卒業~4人の卒業~

理沙が卒業する前日。

俺は三年の教室の近くの廊下を掃除していた。

謌『はぁ~…今あんまりここに来たくねーわ…』

光『お前ほんとに理沙ちゃんと話してねーの?』

謌『うん…会ってもないし…』

光『あっ…!あそこで掃除してるじゃん!』

そう言って光馬は走って行った。

謌『おい!光馬!……って行っちゃったし…』

何かを話しているが聞こえなかった。

俺はため息をついて座っていると
理沙が走ってきた!!

理沙は俺に気づいてこっちを見ている。

俺は理沙と目が会わないようにうつむいた…

ふっと顔をあげると
理沙は悲しい笑顔を俺に向け走って行った…。

結局俺は何も言えなかった…。