「ふーん」 そう意地悪そうに呟きながら、社長はあたしに近づいてきた。 「ち、近いんだけど」 そんなにマジマジと見られると、ますます恥ずかしくなって目を合わせていられなくなる。 でも、世界は自分中心に回っているんだと思っている社長には、そんなことお構いなし。 「いいじゃん、オレたち夫婦なんだから」 なんて平気で開き直る。 都合のいい時だけ夫婦とか言うなーーッ!! そして社長は、あたしも想定外な行動に出た。 「きゃッ!!」