そしてとうとうその瞬間がやってくる。 「光姫さんでは不満……ということか」 「不満と言いますか、ただ自分に相応しい結婚相手ではない、ということです」 ――プツッ あたしの中で何かが切れた。 「お言葉ですが」 突然あたしが口を開いたことで、会長と社長が驚いた顔をこちらに向ける。 「光姫さん?」 「失礼を承知で申し上げます」 もうクビになったって構わない。 ここまで見下されてるのに、そんな人の秘書なんてもう務まるはずもない。