「衣装合わせと言っても、サイズはたぶん間違いないはずだ。以前光姫さんを抱きしめた時に身体のサイズはインプットしておいた」


得意気な顔でサラッと答える会長。


それは、完全なるセクハラだと思います。


社長は何の疑いの余地なく、やっぱりこの会長の血も受け継いでいると納得した。


「何かパーティーでもあるのですか?」


「いや、まだ皆に光姫さんを紹介していないだろう?お前の結婚も公にしていなかったから早く公表した方がいいと思ってな」


「では近々お披露目会を計画されているのですね?」


“お披露目会”なんて、一般人には無縁の響き。


お金持ちって、本当に何かと面倒くさそうだ。


なんて思っていると、会長がとんでもないことを口にした。


「明日、お前たち2人の結婚披露宴で公表するよ」


「「……明日!?」」


あたしと社長の声がキレイに重なる。

だって……理解できない。


明日、あたしたちの結婚披露宴!?