そんな理由がなくても、正直、社長との結婚は一般人のあたしにとって十分重荷だ。 「まぁ、美夜子に似ているからというのもないわけではないが……」 会長がゴニョゴニョと語尾を濁らす。 「それなら結婚はできません」 脅しに屈しない社長が、いつも以上に頼もしく素敵に見えた。 あたしだって、愛のない結婚なんてごめんだから。 「会社は継がせんぞ」 「会長‼」 「美夜子と光姫さんは性格はまるで違う。私は美夜子の代わりとは思っていない‼」 血圧が一気に上がってしまいそうなほど、声を荒げる会長。