旦那様は社長


「ぷッ。社長の顔……」

「黙れ」


完全にいつもの社長のペースに呑まれてしまったけれど。


重々しい空気の中で真実を知るよりも、こうやって笑い飛ばせる空気の方が、自分も少しは傷つかずに済むかもしれない。

そんなことを考えていた。


「あんまりしつこいと塞ぐぞ」


そう言ってジリジリとあたしに詰め寄る社長。


きっとこれはいつもの展開。


だったらもう……。