旦那様は社長


「何かあったのか?何か変だぞ、お前」


社長があたしに目線を合わせて目の前にしゃがみ込んだ。


「……」


言えるわけない。

今日あたしが見たことは、ぜったいに秘密にしなきゃ。


あんなところ、“偶然見かけた”なんて理由が通用する場所じゃない。


「今日何してた?」

「えッ!?」

「何してたんだって聞いてんだけど」


もしかして、今日のことがバレてしまったの?


「え、あッ……」


背中をツツーッと冷たい汗が流れた。