女の人の顔が遠くて、ハッキリ見えなかったから何も分からない。 トクントクンと、あたしの鼓動が大きく脈うち始める。 あの人たちは誰? 社長とどういう関係? モヤモヤした気持ちに包まれたまま、どれくらい車を走らせていたのか、 社長の車はやっと停車した。 「ここは……」 動物園? 着いたところは、あたしのまったく知らない土地。 ただ分かるのは、ここが動物園であるということだけ。