そして翌日。 自分の部屋に身を潜めて、社長が出かけるのを確認した。 「行った?」 昨日、今日は出かける用事があるって言っていたから、何をしているのか尾行することにした。 ぜったいに女だと思う。 これはあたしの勘。 「さて、行きますか」 あたしは時間差でマンションを出て、既に呼んであったタクシーに乗り込んだ。 「もうすぐこのマンションの駐車場から車が出てくると思うので、後をついて行って下さい」 40代半ばと思われる男の運転手さんが、とても驚いた顔で振り返った。