旦那様は社長


「関係ないだろ?そんなの。他に誰か見てるわけでもあるまいし」


「そうだけど……」


でもやっぱり恥ずかしくて、「あーん」なんて無邪気に口を開けられない。


「光姫。襲って欲しいのか?」


「やッ、食べます!食べますから!!」


あたしは身の危険を感じて慌てて口を開けた。


「あ、おいしい!!」


「当たり前だろ?愛情がたっぷり入ってるから」


そう言う社長はニヤニヤ笑っていた。


「はは……」


本気なのか冗談なのか、社長はいつも何でもないように言うから、まったく読めない。


「なぁ」

「ん?何?」

「お前さ、そんなにオレがイヤ?」

「え……」


振り向くと、どこか切なげで、だけどとても真剣な顔をした社長と目が合った。