「光姫……光姫……」
どれくらい眠ってしまったのか、いつの間にか社長が部屋に戻ってきていた。
「……社長?」
ボンヤリする頭で目を擦りながら社長の存在を探していると、とても美味しそうな匂いで部屋の中が満たされていることに気付いた。
「お粥作ったから食え」
「え?」
見ると、サイドテーブルに小さな土鍋がおいてある。
「これ、ひょっとして社長が?」
「他に誰がいるんだよ」
社長がお粥を器に盛りながらぶっきらぼうに答える。
「だって料理……したことあるの?」
「ねーよ」
「えッ」
そ、それは食べられるの?
突如不安に襲われる。
「失礼なヤツだな。食える、先に毒見した」
「毒見って……」
テレパシー!?って思ったけれど、それは言うのをやめた。

