旦那様は社長


「帰ろっか。家まで送るよ」

「あ、うん」


そこで気づく。


「……あ」


家はマズいでしょう‼

社長と住んでることがバレてしまう‼


「どうかした?」

「うん。家はマズいかな……って」

「どうして?」

「いや、うちの親けっこう厳しくて」


く、苦しすぎる言い訳……。


だけど遠山さんはあたしの咄嗟の誤魔化しを信じてくれたのか、何も言わない。


ホッと小さくため息を吐くと、

「光姫ちゃんってさ、ご両親亡くなったんじゃなかった?」

「えッ!?」


しまったーーッ‼

あたし、遠山さんにそんなことまで話していたの!?


「あ、そう……でしたね」


穴があったら、誰かあたしを今すぐ閉じ込めて……。