「オレが予約済みだってシルシ」
痕を指でなぞりながら、満足そうに遠山さんは笑った。
そんな証明、困ります……。
「オレは光姫ちゃんのこと本気だから、ちゃんとOKしてくれるまで手は出さないから」
「……」
今のは、手を出したうちに入らないのだろうか。
例え遠山さんと結婚したとしても、“手を出したわけじゃない”なんて言われて、色んな女にキスマークをつけられちゃ、たまったもんじゃない。
どちらにせよ、この人はナイ‼
「あたしホントに結婚するつもりないの。だから遠山さんの気持ちはとっても嬉しいんだけど……」
彼のプライドを傷つけずに、上手く断る方法を探した。
「大丈夫。オレ、けっこう気は長い方だと思うから」
……まったく伝わらない。

