「ふーん。君たち付き合ってたの?」 「いえ、まだ。僕は付き合いたいと思っているんですけど」 チラッとあたしを横目で見た遠山さん。 あたしはその視線に気付かないフリをした。 「そうか。男の腕の見せどころだな、遠山くん」 「そうですね、頑張ります」 胸がズキズキする。 だって、さっきから何言ってるの? あたし、あなたと結婚してるじゃない……。 どうしてそんなに平然としていられるの? 女連れで腕組んでるとこ妻に堂々と見せて、どうして平静を保てるの?