旦那様は社長


結局、楽しみにしていた食事も堪能できず、いつの間にかデザートがテーブルに並んでいた。


「え!?もうデザート!?」

「そうだよ?やっぱり光姫ちゃん、別のこと考えてるでしょ。今オレと何話してたか分かる?」

「……」

「やっぱり……」


深い溜め息をつく遠山さん。

もう呆れられてしまったかもしれない。


「光姫ちゃん、オレといても楽しくない?」


「そんなことない!遠山さんといると楽しいよ?」


どうやらあたしは、遠山さんのプライドを傷つけてしまったようだ。


遠山さんのように仕事もできてイケメンで、非の打ち所がないタイプの人間は人一倍プライドが高い。


そのプライドを傷つけず、持ち上げてあげなきゃいけないのに。


あたしは社長に気を取られて、そんな初歩的なミスを犯してしまったんだ。