ねえ海老ちゃん。
あたしが
出会ったのは
今でも運命だった
って思えるんだよ。


もしもあたしが
あなたに会うために
生まれてきたのなら
あたしは幸せだよ。



‐♪〜


『お母さん?
大丈夫だよ。
夜にはそっちに着くから待ってて。』



あたしは
ケータイを閉じて
満開に咲いた
桜の木を見上げた。



あなたに
出会った日も
桜の季節だったよね。



あたしのちっぽけな
ラブソング
あなたにはまだ
聞こえてますか?


ねえ見て?
あたしはちゃんと
笑えてるでしょ?