その時。 知ってるオトコノコとすれ違った。 ヤンキー男子。 会話したことなんてない。 だけどわたしはその男子の名前を大声で叫んだ。 「……小林くん!!」 その声に小林くんが振り向く。 「オレ?」 小林くんは呑気な声でそう返事をした。 自転車で追いかけていたオトコノコは、 「ふざけんな、覚えてろよこのヤロー!!」 そう捨てゼリフを残して走り去っていった。 ・