モテ系女子のススメ

 

「じゃあ、ここに自転車止めようか?」


そう言われたところは、真っ暗な公園。


人気もなくさびれた感じの公園に、わたしは恐怖を覚えた。


「ごめんなさい、やっぱり無理!」


そうわたしは言って、自転車を急いでこいで逃げた。


「え!?ちょっと!!」


オトコノコはそう言うと、自分の自転車でわたしを追いかけて来た。


「大丈夫だって言ってんじゃん!守るからって!!」


「嫌だ。怖い。無理」


オトコノコの説得に『嫌だ』と1点張りするわたしに向かって、彼は言った。


「ふざけんな!ここでやっちまうぞ!?」


自転車で体当たりしてくる。


よろけながらもわたしは明るい場所、近くのコンビニに向かって一生懸命逃げた。


デットヒート。