無言の車内。 いつも思う。 こんな風に終わりたくなかった。 ちゃんと『恋愛』したかった。 想われるのは楽チンだ。 何をしても許される。 2股も3股も出来てしまう。 おいしいところだけつまみぐいしているわたしは、相手のことを都合良く扱ってしまう。 わたしの言葉に傷つき わたしの言葉に喜び わたしの言葉を心に刻みつける、優しいオトコノコ。 わたしが言葉をかける資格なんて、もう無い。 わたしの家の前で止まった車から、わたしは何も言わず降りた。 ・