ダーリンと彼女の『別れ』の原因なんてわたしは知らない。 聞きたいとは思わないし、言いたければダーリンは自分から言ってくるからだ。 変わらず隣にある涼しい顔を見れば、わたしにはわかる。 『隣にいていいんだ』って。 ダーリンのふところの中でヨダレを垂らしながら、ついつい眠ってしまうわたし。 戦い疲れているわたしを、ダーリンはいつもそっと見守ってくれていた。 『この場所で幸せな夢を見るために、わたしは戦っていたんだ』 そう気付いたあの日を、わたしは忘れない。 ・