「ココより上に行ったらわたし、帰って来れなくなる自信があるんだけど」 「大丈夫」 「でも……」 不安げなわたしにオトコノコは言う。 「オレがいるだろ?」 「……」 さっき、上手に滑っていたオトコノコの姿を思い出す。 「そうだね!じゃあ行こっ」 ま、なんとかなるだろう……と、わたしはヨロヨロとリフト乗り場へ向かう。 軽い足取りでわたしを追い越し、リフト乗り場に着いたオトコノコがわたしを待っていた。 ・