初めてのスキーなんて、滑れるはずがない。 板をはいただけで転ぶわたしをオトコノコは助けてくれる。 「何度も転ぶと思うから、起き方を教えて?」 涙目で言うわたしに、オトコノコはいろんなことを教えてくれた。 「出来たーー!」 有り得ないくらいのスーパーボーゲン。 『滑る』と言うより『ずり落ちる』と言ったほうがピッタリのわたしの言葉を、オトコノコは笑顔で褒めてくれた。 ・