そうなるともう、ハッキリ言うしかない。 「わたし、アンタ嫌い」 「照れるなよ!」 「……」 話が通じない。 言葉を失ったわたしは、無視することにした。 そしたら何故か、勘違いくんはわたしに手紙を書いて来た。 7枚。 かなり分厚い手紙だった。 『オレは怒ってないから安心しろ?』 そんな勘違いを冒頭に、わたしとのなれそめが延々書かれてあった。 ぜんぶがぜんぶ、間違いだった。 ・