もがけばもがくほど、奴は消耗する。 伸ばした手を掴まないアナタを奴は『冷たい』と思う。 そこで言う。 「B子が……Aくんのこと好きなんだって」 ただでさえ足りない酸素の中で、奴は一瞬息を飲む。 それが待ち焦がれた言葉であればあるほどに。 「ごめんね……ずっと言えなかったの。だってわたし、Aくんのことがずっと本気で好きだったから……」 大昔の話でも、とっくに忘れている話でもなんでもいい。 ここの辺りで、『二人の共通の思い出話』を意味深に語ってみよう。 ・