「それ、ちゃんと走るの?」
マサの質問にオレは答える。
「さぁ。どうやろ? まだ遠出してへんし。あ……でも、急な坂道とかはエアコン切らな走らへん」
「それ、ダメだろっ!」
またみんながドッと笑った。
「あほぉ。そういうとこがええねん。なんか愛着わくっつうか……」
「そういえばさぁ」
マサの隣に座っている、みどりちゃんがオレの言葉を遮る。
「男の人の車って、どんな車に乗ってるかで、好きなタイプの女の子がわかるって言わない?」
「あー。それ、聞いたことあるー」
「そうそう。機能性か見た目、どっちを重視するのか? とかね」
急に女子達のテンションが上がる。
「えーじゃあさ。イッペーは何? 古い車が好きってことは、つまり”熟女”趣味ってことー?」
マサの言葉にまたみんなが笑う。
「もう勝手に言ってくれ」
オレはグラスを手に取りビールを口にした。
「違うでしょ?」
リカちゃんがオレとの距離をさらにつめて、こちらをじっと見つめてくる。
上目づかいで。
「手のかかる子が好きってことなんじゃないかなぁ? もしくは、手に負えないような女の子に振り回されるのが好き……とか?」
「ゴホッ……ゴホッ……えっ……」
思わずむせてしまった。
「ごめっ……ちょ、トイレいってくる」
「あ……逃げた」
背後でみんなの笑う声が聞こえる。
当たらずといえども遠からず?
リカちゃん、意外に鋭いな……なんて考えながら、オレはトイレに向かった。
マサの質問にオレは答える。
「さぁ。どうやろ? まだ遠出してへんし。あ……でも、急な坂道とかはエアコン切らな走らへん」
「それ、ダメだろっ!」
またみんながドッと笑った。
「あほぉ。そういうとこがええねん。なんか愛着わくっつうか……」
「そういえばさぁ」
マサの隣に座っている、みどりちゃんがオレの言葉を遮る。
「男の人の車って、どんな車に乗ってるかで、好きなタイプの女の子がわかるって言わない?」
「あー。それ、聞いたことあるー」
「そうそう。機能性か見た目、どっちを重視するのか? とかね」
急に女子達のテンションが上がる。
「えーじゃあさ。イッペーは何? 古い車が好きってことは、つまり”熟女”趣味ってことー?」
マサの言葉にまたみんなが笑う。
「もう勝手に言ってくれ」
オレはグラスを手に取りビールを口にした。
「違うでしょ?」
リカちゃんがオレとの距離をさらにつめて、こちらをじっと見つめてくる。
上目づかいで。
「手のかかる子が好きってことなんじゃないかなぁ? もしくは、手に負えないような女の子に振り回されるのが好き……とか?」
「ゴホッ……ゴホッ……えっ……」
思わずむせてしまった。
「ごめっ……ちょ、トイレいってくる」
「あ……逃げた」
背後でみんなの笑う声が聞こえる。
当たらずといえども遠からず?
リカちゃん、意外に鋭いな……なんて考えながら、オレはトイレに向かった。


