「あいつ、ウザイでしょ〜? さっきからずっと。うち等みたいなヤツに言ってんの。」 ミナミが嫌そうに女を睨みながら教えてくれた。 へえー…… やっぱ予想通り苦手なタイプ……ι あんま近寄らないでおこう……。 「……では、最後に私からね。 えー……私は、酒井と言います。年齢不詳です。」 そんなことを長い間、あたし達は聞かされていた。 「では、みなさん。また明日。」 酒井は自分の気が済むまで話すと、教室を出て行った。 周りの子達が続々と教室を出て行く。