私の秘密の旦那様

「はい、席に着いて出席をとります。」


優也って教師…だよね―…?

そういえば…
なんでいくら
お父様とお母様の友人の息子でも
教師の職の人と結婚させたかったんだろ…。
前のお見合い相手は社長の息子だったり
国会議院の息子だったり…なのに…

……なのになんで?

まぁ私的に人をお金で判断するのは嫌だしよかったんだけど…。

「なぎ……秋本渚さん」

「は、はい」

今絶対“渚”って言おうとしてた!
もぅ……!

てかなにあれ……
あの意地悪な笑顔!


でもあの意地悪な笑みに私…弱いんだよねぇ…

だって…

だってすごくカッコいいんだもん///