あのあとの記憶が……… ヤバい…無い。
えっと………たしか


………そうだ!
あとで凜と遊ぶ前に残りの荷物を持って行こうと思ったんだ…。

荷物は思ったよりも
ずっと、ずっと少なかった。

この部屋は…
優也の匂いがしていて

すごく安心するけど………それと同時に
胸が苦しくなる。


優也を信じたいって
綺麗ごとを思う
自分がいれば……

………美樹さんに
腹をたてて嫉妬して
優也を疑っている
汚い自分もいる。



「…やっと
別れてくれるの?」

部屋の中…

いや、私のうしろから
…今1番聞きたくない
声が聞こえた…。


「…………美樹さん」

うしろを振り返ったらそこには
……美樹さんがいた…。


   美樹さん

 優也の、元カノ…。
………どうして中にいるの?