─暴走族のお姫さま─




「未來さん
本当に倉庫ですか?」



「たまり場だ」



と言ったあと
まだ握ったままの
手を引いて
未來さんは
二階に向かっていった。



その間。



色んな人が
すれ違いざまに
頭を下げる。



でも未來さんは
それを無視して進む。



あたしは
頭を下げる人たちに
ぺこぺこと頭を下げる。



そのたびに
頭をさげてくれた人たちは
優しく微笑んでくれた。



悪い人たちじゃ
なさそうだな…



あたしはそう思った。