─暴走族のお姫さま─




あたしは食べ終わった
クレープの持つ包みを
クシャッと丸めると
ゴミ箱に投げ入れた。



ゴミは綺麗に
放物線を描いて
カサッとゴミ箱に落ちた。



「よしっ!!
帰ろうかな…」



あたしは小さく呟いて
歩き出した。



どれくらい
クレープ屋さんに
いたのだろう。



気がつけば
辺りは真っ暗に
なっていた。



暗闇やお化けが
怖いあたしは
足早に歩き出した。