─暴走族のお姫さま─




クレープ屋さんについて
あたしは柚希に
チョコバナナクレープを
頼んで席に座った。



しばらくして柚希が
クレープを二個持って
こちらに向かって走ってきた。



「ねぇ柚希、
あたしって何が
足りないのかな?」



みんなにできるのに
あたしにはできない。



あたしには
欠けていることが
足りないものが
あるのかもしれない。



「ん〜…
何だろう…
ごめん、わかんないや」



「そっかぁ〜」



そんな会話をしながら
あたしはクレープを
頬張った。



──♪〜♪〜♪〜…



そんな時。



最近流行りの
ポップな音楽が流れた。