─暴走族のお姫さま─




【だって…
溜まり場に行っても
また冷たくされたらって
思うと怖くて行けなかった。
学校に行っても
寂しくて
家にいても
何してても
寂しくてダメだった】



「奈菜…」



【それにね、あたし知ってたよ】



「何が?」



【未來があたしのために
あたしを突き放したこと】



それを見た瞬間。



俺の目からも涙が出た。



奈菜は紙とペンを置いて
俺の涙を拭いてくれた。



なんでだろう。



前までは俺は奈菜の
涙を拭いていたのに
今は奈菜に涙を拭かれてる。



奈菜は強くなった。