─暴走族のお姫さま─




奈菜に連れられ
病室に入ると
奈菜は俺にまた抱きついて
泣き出した。



「……」



俺も何も言わずに
ただ抱き締め返した。



奈菜が俺から離れて
ベッドに座った。



立ち尽くす俺に
奈菜は自分の隣を
ポンポンと叩いて
俺を座るように諭した。



俺も奈菜の隣に座ると
奈菜は髪とペンを取り出した。