「はっきり…言ってください」



壱真は意を決したように
言い切った。



「高梁さんは











もう赤ちゃんを
産めません──…」











壱真は膝の上で
ギュッと拳を握った。



「高梁さんにとって
初めてだったものですから
多数の体液が
一気に入ってしまい
子宮が弱くなったんです」



「そう…ですか」



奈菜…



ごめん──…