俺は朝早くから
奈菜の学校に来ていた。



学校の中にいる
生徒はなぜか
まどから身を乗り出している。



俺は見回した。



いた。



奈菜がいた。



あんなにたくさんの
人がいるのに
奈菜だけはすぐにわかった。



「奈菜!!」



俺が奈菜を呼ぶと
学校中がざわついた。



早く。



早く奈菜と会いたい。