俺はどうしていいか
わからなくなっていた。



愛する奈菜のためを想うなら
手離すことが一番なのだと
思って手離した。



なのに



自分の幸せを願ってしまう。



また奈菜が戻ってきてくれたら。



どうしていいか



わからない。



だからこの迷いを
すべてケンカにぶつける。



奈菜に会えない寂しさも



今すぐに抱き締めたい衝動も



迷いも



全部これが正しいんだと
言い聞かせて



ケンカにぶつける。