─暴走族のお姫さま─




「ゆっ…ずき…柚希」



「奈菜…
あたしね…てっちゃんに
出逢わきゃよかったなんて
思ってないよ。
たくさん愛してくれて
ありがとうって
子どもを授けてくれて
ありがとうって言いたい」



「柚希…」



「でも…
もし時が戻せるなら
また愛し合いたい…
あたしが大人になって
ちゃんと子ども生みたかった」



「柚希…」



「奈菜…大丈夫だよ。
奈菜は強くなれる。
運命なんて
どこにでもある。
明日からは前を向いていこう?
大丈夫。
奈菜にはあたしがいる」



柚希の言葉があたしを
孤独から救った──…