─暴走族のお姫さま─




「昴さんって
見た目はなんだか
怖そうですよね」



「むっ?何言っとるん?
見た目と違って
俺は優しいんやで〜
まっ、でも怖く見えても
しゃあないな。
これでも昔は
暴走族に入っとったんや」



「えぇ〜っ!!」



「『えぇ〜っ!!』って何やねん!!
失礼なやつやなぁ〜
ほんまやで?
総長までしとったんやからな」



「へ、へぇ…」



「あっ、信じてへんやろ?




「しっ信じてますよ!!」



そんな感じで
夜を過ごした。



さっきから
ケータイのバイブが
鳴っていたことは
知っていた。



でも出たくなかった。



今はただ
考える時間が欲しい──…