─暴走族のお姫さま─




あたしは
首を傾げて
男の人を見ると
男の人はずんずん
近づいてきて
あたしの手を引っ張って
歩き出した。



「えぇっ!?
あっ、あの!!
ちょっと待ってください!!」



あたしがそう言っても
男の人は手を離さずに
引っ張っていて
あたしを車に入れた。



ヤバい…



とっさにそう思ったけど
車の助手席に
座ったあたしに
男の人は温かいココアを
差し出してくれた。