─暴走族のお姫さま─




──ドクン…ドクン…



鼓動が早まって
胸が苦しくなる。



お菓子コーナーを
挟んで1つ向こうの
場所にいるお兄ちゃんと未來。



「奈菜はお前といたら
確実に悲しい想いをする。
それにいつ襲われるか
わかんねぇだろ。
そんなお前のとこに
奈菜を置いとけねぇんだよ」



「絶対に守る」



「簡単に言うんじゃねぇ。
実際に今、奈菜は
辛い想いさせてんだろ」



「……っ


そんなこと…
人に言えねぇだろ…!


お前が奈美を離さなきゃ
今だって奈美は生きてたかも
しんねぇだろ…っ」



お兄ちゃんの言葉に
未來の言葉に
こんなにも震える。



あたしは涙を
必死に堪えた。