ゲームをしていて
また奈菜に負けた。



本当は勝てる。



でも奈菜は勝つと
すごい喜ぶ。



だから



その笑顔が好きだから



負けたって
なんだっていい。



奈菜は急に立ち上がり
未來の方へと行った。



さっきまで
奈菜がいた隣は
空っぽになって
寂しく思った。



奈菜は未來の方に行って
寝ている未來を
愛しそうに見つめていた。



それが



すごく



すごく












寂しかった──…