─暴走族のお姫さま─




「それからはしばらく暴れてた。
とにかくもう時間を
潰すしかなかった。
少しでも時間があれば
奈美のことを考えてしまうから」



お兄ちゃんの頭に浮かぶのは
いつだって奈美さんで。



でもその奈美さんは
違う男の隣で笑ってて。



でもお兄ちゃんは
ずっと…ずっと…
奈美を思ってて。



あたしの瞳からは
涙がたくさん
溢れてきて止まらない。