─暴走族のお姫さま─




「詳しく言うと
俺が起こした事故のせい」



「…事故…?」



「ああ。
名前は奈美っていう女の子」



───ドクン……ッ




心臓が大きく波打った。



奈美…



その名前に過敏に
反応してしまう。



「全部、俺が悪いんだ。
奈美は普通の女の子だったんだ。
俺が街で見掛けて
一目惚れした。
俺は毎日見てるだけで
よかったんだけど
だんだん想いがふくらんじまって
俺から告白した」



ゆっくりと離す
お兄ちゃんの瞳は
悲しみで染まっていた。



「そしたら奈美も
まさかのOKくれたんだよ。
こんな俺がOK
貰えると思ってなかったから
俺はすごく奈美を愛した」