しゃがんでいると
ブォンブォンと
バイクの音がしてきた。



お兄ちゃんだ…



そう思ったあたしは
立ち上がった。



「お兄ちゃん…」



ゆっきりと
止まったバイクには
案の定お兄ちゃんが
跨がっていて



「行くぞ」



と言って
あたしの頭に
ヘルメットを被せ
後ろに乗らせた。