未來さんたちに
別れを告げて
溜まり場を出た
あたしと叶さんは
少し離れて歩いていた。



「よっ、叶さ──…」



「うるさい」



「あの──…」



「黙れブス」




さっきから
こんな感じの
会話で話にならない。



少し話したいのに…



あたしが
少しシュンと下を向くと
叶さんはふぅ…と
言いながら振り返って



「早く歩けよ」



と言いながら
止まってあたしを
待ってくれた。