太陽と花~思い出のひまわり~

しばらくすると、芝生が敷き詰められた公園についた。



私と太陽君は木陰のベンチを見付けた。



「おぉ!良い場所見っけ!」



太陽君は私の手を離すと、そのベンチに向かって走り出した。



あぁ・・・、手離しちゃった。



私はちょっと淋しい気持ちになったが、


太陽君が私を「こっちこっち」と手招きしてくれていたので、


私も太陽君に向かって走り出した。



私は太陽君の隣に座った。



「あー気持ち良いなぁ!」



太陽君は大きく手を上げ伸びをした。




その手を下へ下ろした太陽君の手が私に触れる。



「あっ・・・。」



私は恥ずかしくて手をどけようとしたが、



太陽君の手が私の手を覆いかぶさるように握り、



私の手をなかなか離してくれなかった。