太陽と花~思い出のひまわり~

「花、顔赤いけど大丈夫か?」



「うっ、うん・・・。」



太陽君は心配そうに私を見る。



買った荷物は全部太陽君が持ってくれている。



太陽君優しい・・・。



すると太陽君は、荷物の持ち手を右に持ち替えた。



「ほら。」



顔を赤らめながら私の方へ手を差し出す太陽君。



えっ?これってもしかして・・・



手を繋いでくれようとしてるんだよね?



本当にいいの?



私は太陽君の手を右手でつかまえた。



恥ずかしくて太陽君の指先しか触れない私。



こうして、私と太陽君は、


指先だけで繋がり、一緒に歩いたのだった。