太陽と花~思い出のひまわり~

「あっ、おばあちゃん家!」



私が今度は太陽君を引っ張ると、


「あっ、電気が付いてる。」



「誰かが住んでいるんだな。」



「うん。」



「おばあちゃんかな?」



「きっと、そうかもね。」



「おばあちゃん!ちょっと太陽君とデートしてくるね!」



私は家に向かって大きな声で言った。



カーテンから外を覗く女の人。



「しっ!」



私の口を手で塞ぎ、私をしゃがませる太陽君。



「「ふふっ。」」



2人は顔を見合わせて小声で笑った。