太陽と花~思い出のひまわり~

「ふっ、これだと中学生のデートだな。」



そう言って、太陽君は手を恋人繋ぎにしなおした。



「ここで・・・。」



「ん?」



「ここで、あのキーホルダーを買ったんだ。


もう、文字彫るのはやってないみたいだな。」



私は太陽君の目を見る。



すると、太陽君の目が優しく笑った。



「おばあちゃん家に行くか!」



私を引っ張り走り出す太陽君。



何だか昔に戻ったよう。



「昔、私1人でこっちに来ちゃって、周りの人を驚かせちゃったよね。」



「そうだったな。」


と、太陽君は笑っていた。