夏休みも終わり、私達は仕事へ戻った。



そして、裕一と会社で逢うと、嬉しそうに


「花~、逢いたかった!」


と、皆が見てない所で抱きついてきた。



「夏休みの間逢えなくて淋しかった。」



あぁ、心から底から言ってくれる裕一。



私はこんな些細な幸せも、


無くしてはいけないと、そう思ったのに、


いや、思っているのに。


「私も・・・。」


私も何?自問自答した。



私も淋しかった?それとも逢いたかった?



誰に?裕一に?それとも、太陽君に?



私は分からなかった。



だからその先が言えなかった。



私ってこんなに駄目な子だったかな。